総合職採用の闇、全国転勤
新卒採用で恐らく最も多い雇用形態、それは、総合職採用です。
自分のやりたいことがあり、その夢を叶える、若しくはその夢に近づくために、選んだ会社なのに、面接では、
「自分のやりたい職種につけなかった時、あなたはどうしますか。」
と、聞かれます。
そんなこと聞かれたら、ほとんどの人は、首を縦に振るニュアンスの発言をしてしまいます。
というより、しなければなりません。
なぜなら、ここで首を横に振ってしまうと、面接を通らない可能性が高いから。
会社は上に忠実な新入社員が欲しいと考えるので、このような結果になります。
よく、
「そんなこと聞かれて嫌なら、断ればいい」
とおっしゃる方もいらっしゃいますが、そのような勇気がない方はたくさんいます。
理由として考えられることは、これまでの教育で培われてきた、集団行動、先生(上司)の命令を聞くという考えが、染みついているため、断ることができない、
若しくは、その会社にどうしても行きたい。(その会社の事業に携わりたい、他に持ち駒がない等)が挙げられます。
転居を伴う異動の可否に関しても同様のことが言えます。
以上の経緯で、本当は嫌なのに、総合職採用で、合格、就職となるパターンが大変多いです。
しかし、この時点では、自分自身に被害者意識はなく、楽観的に考える人が多いです。
面接でやりたいことを述べて評価された、つまり自分はそのことに関して評価を得ており、自分の行きたい部署にいける、
であったり、
自分は転居を伴う異動はないはずだ、
と、たいした根拠があるわけではないにも関わらず、そう感じてしまいます。
そして、配属発表が近づくと、自分の置かれている現状の危うさに気づき、狼狽してしまいます。
誰が悪いかと聞かれると難しいですが、これで希望が通らないことを考えるとかわいそうです。
よく、他の分野を学ぶことが勉強になる、経験になる、と言われます。
確かに間違いではないと思います。
しかし、時間は有限であり、自分の考える最短距離で携わりたいと考えるのは至極真っ当な気もします。
実際に自分の周りで起こっている上記の現状を目にして、総合職採用って怖いなって思っちゃいます。
確かに給与はもらっていますが、これは労働の対価であって等価交換です。
にも関わらず、会社の言うことを聞くしかない、こんなの奴隷制度とあまり変わりません。
とりあえずやってみる、ことも、もちろん大切ですが、長期的視点を持つことや、無理をしないことも大切です。
自分の希望が無念にも通らなかった方は、さまざまな事情を複合的にとらえて決断していってほしいです。
新卒はとりあえず3年と言われています、しかしこれもさほど気にする必要はありません。
自分だけのたった1度の人生です。
やりたいようにやりましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。